なぜドングリを鉢に植えないのか #ミズナラ

ドングリを拾った。約1ヶ月前のことだ。

ブナ科コナラ属

ドングリとはブナ科コナラ属の樹木の果実を総称したものである。このドングリは恐らくミズナラだろう。秋に実をつけたドングリは、鳥やウサギ、リス、シカなどの餌になる。彼らはそれを貯蔵し冬を越すための食料とするのだ。

餌として消費されなかったドングリをわたしは拾ってきた。冬の間、ドングリは日の当たらない雪の下で眠っていたので、乾燥を防ぐことができた。とてもいい状態だったのだ。今にもはちきれそうな力強さを、手のひらで感じたのである。

だた植えればいい

通常の種子散布システムから外れたこいつは、わたしに拾われて、その日のうちに鉢に植えられた。空いた鉢と適当な培養土があって、種が実質無料で手に入ったのだ。とても助かる。種を拾えるのは良い。ベランダではそんなに大きなスペースも確保できないから、園芸屋さんで一袋買うと必ず余ってしまう。何しろ無料だし、芽が出なくてもあんまりがっかりしない。

ドングリのために、里山の林床を植木鉢で再現してやる。直射日光が当たらない、水はけがよく、少し湿った環境がいいだろう。そして芽が出た

芽が出ればこっちのもの

つまり、元気のいい奴を拾ってくることができたのだ。芽が出たということは、そこそこに根も張っているだろう。これからの梅雨時期は水切れの心配も少ないし、うちのベランダにはドングリのライバルもいない。管理人は虫が嫌いなので徹底的に駆除するし、ある意味で里山よりは暮らしやすい環境だと思う。うちに拾われて来て良かったな。のびのびと育って欲しいものである。

2016,6 雨