トンネル抜ければ海が見える街に、フィルムカメラと行ってきた

横須賀から見る水平線

久しぶりに近くで見た海は、広くて青くて、とても眩しかった。

波の音なんか覚えていないくらい、友人たちの笑い声が聴こえてたような、そんな気がしています。

PENTAX PC35AF-M と

カバンにはフィルムカメラを忍ばせて。

PENTAX PC35AF-M、通称「オートロンⅡ」がこの日の相棒でした。スライドカバーを空けて、ファインダーを覗いて、シャッターボタンを押すだけ。簡単操作で軽いプラボディ。35mm F2.8単焦点レンズを搭載したコンパクトフィルムカメラです。

そして富士フイルムのカラーネガフィルム、業務用100を選びました。晴れた屋外にぴったりなだけでなく、低価格なのもうれしい1本。過剰な期待をすることなく入れているフィルムなので、リラックスして撮っている気がします。

青くて横須賀

朝から予定が狂ってしまい、参いったなぁって。それでも、せっかく横須賀まで来たんだから、という気持ちになり、コンビニでビールを買って飲みました。

前日の雨が、目に見えない汚れを洗い流してくれたみたいに、空が青くて、とにかく眩しくて。目に悪い気がしたので、サングラスを買いました。

露出もカラーバランスも気にせず、サングラスをかけたまま写真を撮りました。それでもちゃんと撮れちゃう。良く言えば簡単操作、悪く言えば遊ぶ幅が少ないカメラなのかもしれません。見た目はユニークなのに、誠実で真っ直ぐな仕事ぶり。嫌いじゃない。

どこを撮っても、空と海の青が世界を作ってくれる。こんなコンディションならば、どんなカメラでもきっとうまくいくんだろうなと。思っていましたが、思っていた通りの写真が帰ってきました。

写真の周辺にいくにつれて、青が濃くなっていく感じとか、ゾクゾクしました。いろんな色が混ざっているグラデーションというよりは、青い絵の具と水だけで表現したような、消えちゃいそうな、そんな青。

ラフで良い加減なカメラ

コンパクトフィルムカメラの良いところは、威圧感が少ないところだと思います。このPENTAX PC35AF-Mは、ただユニークなだけじゃない、グッドデザイン賞も受賞したクールな1台。友人たちも良い顔してくれて、お気に入りの写真が撮れました。ここではお見せできませんが、個人的な楽しみとして、たまに見返したいと思います。

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