ニッチなギャップ #オルレア

細かくて白い花は、ほぼ例外なく清楚・清純などのキーワードが連想される。実際にこのオルレア(オルレイヤ)の花言葉も静寂、可憐な心、細やかな愛情などである。育てるのもコツが必要な繊細なやつかと思いきや、とても丈夫だ。健気というレベルではなく「野生化しやすい」と注意書きがされるほどである。

セリ科オルレア属

セリ科の植物といえば、セリ、パセリ、ミツバ、ニンジン、コリアンダー(パクチー)などが代表的である。癖のあるラインナップになってしまったが事実だからしょうがない。香りや味に癖のある奴らではあるが、オルレア同様に白く細かい花がレースの様に咲く。そうそう、ブーケによく使われるホワイトレースフラワーもセリ科の花だ。

本日の主役オルレアは栽培も容易である。地植えの場合は何もしなくても育つし増える。根が充実していると翌年もまた咲くし、気づいたらこぼれ種で増えている。隣の家の庭に飛んでいかないように注意したい。

可憐な見た目、丈夫な生育

ギャップというのは、人の魅力だけでなく花や植物においても高まるポイントだと思う。落差が大きいほど良いのかもしれないが、わたしなんかは「白くて可憐な花が野生化しやすい」程度のギャップでニヤニヤできる。お得な性分である。

2016,6 くもり