とにかく何か色がほしい。(伊藤比呂美著「ミドリノオバサン」より) #ゼラニウム

まだ読んでいる途中ですが、おもしろいのでご紹介します。


ミドリノオバサン

観葉植物が好きな著者/伊藤比呂美さんが、家の中に葉っぱが増えすぎて、色が欲しくなるエピソードです。これはわたし自身もよくあることなので、共感しながらニヤニヤ読んでました。

で、丹念に世話をしておりますと、家の中が緑になる。
とても緑になる。

緑ばっかりじゃなくて、色のついたものも欲しいなあと、思うようになる。

とにかく何か色がほしい。

日常生活を盛りあげてくれるような、赤や、ピンクや、青や、紫。

そのソリューションとして「ゼラニウムを窓縁に置く」というのが今回のエピソード。

ヨーロッパの窓縁には赤いゼラニウム

窓縁のゼラニウム。それは、ヨーロッパの各都市にいきますと、実感する色です。

ヨーロッパの街並み、その窓辺にはゼラニウムが並べられている。わたしもそのイメージが強く、行ったことないんですが、きっとそうなんだろうなと思っていました。

ゼラニウムはどの町の、どの窓縁にも色とりどりに咲いていた。色とりどりといっても統一感はこの上なく、赤、ないしはピンク。それだけ。

実際に「ゼラニウム 窓」などのキーワードで画像検索すると、ヨーロッパ風の窓辺がたくさんヒットします。

大昔に、なんとか法典で、「ゼラニウムはピンクと赤にかぎる」などと決められているのではないか。

フウロソウ科テンジクアオイ属

そんなゼラニウムをわたしも咲かせました。ゼラニウムは四季咲きで、管理が容易なため、初心者ボタニストにもおすすめです。

先日、園芸屋さんで購入した苗、もちろん窓辺に置いています。

普段は色気のない素焼きか駄温鉢に植えますが、イタリア製のテラコッタ鉢にしつらえてみました。あぁ、ここは事実上のヨーロッパ

2016,10 くもり

追伸

著者の伊藤比呂美さんは、いとうせいこう「自己流園芸ベランダ派」に対談が収められています。あわせてお楽しみください〜

いとうせいこうの『自己流園芸ベランダ派』を植物に興味がない人にこそオススメしたい【書評】