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スイートピーのやわらかな色と、花言葉をちりばめた一遍の詩であるが、短いのでサクッと読んでみて欲しい。
「スイートピー」ってなるとどうしてもメンデルの法則に持っていこうとする理系男子あるある
— クリハラタケシ (@kurit3) 2016, 1月 13
わたしも爽やかなポエムを紡いでみたい気持ちはあるのだが、スイートピーを見るとメンデルのことが頭から離れないのだ。
エンドウマメの花=スイートピー
スイートピーはマメ科レンリソウ属、春の訪れを感じさせる甘い香りの花である。香豌豆(カオリエンドウ)という和名で呼ばれることもある。エンドウ、つまり、えんどう豆と植物的に大変近いのである。
メンデルの法則については割愛したい。
メンデルの法則 – Wikipedia
ニュートンが樹から落下するリンゴを見て万有引力のヒントを得た、というのは恐らく事実ではない。いわゆる逸話、キャッチーなエピソードどして広まったのである。メンデルのとエンドウマメの関係は、ニュートンとリンゴの関係とは異なる。逸話や盛った話ではなく、メンデルは実際にエンドウマメを栽培し、遺伝の法則を発見したのだ。
エンドウマメを栽培しまくる
メンデルが育てたエンドウマメは、約30,000株と言われている。背の高い低い、シワ有り無しなど、その形質を1つ残らず数え約8年間記録し続けたのである。エンドウマメの栽培を通して、優性の法則、分離の法則、独立の法則を確立、生物遺伝学の近代化に貢献したのだ。
スイートピーを見るたび、メンデルを思い出す。ひたすらエンドウマメを育て、豆をカウントし、花の形質を記録するメンデルを想像すると、ちょっと怖いしヤバい。ついに発表した遺伝の法則が、広く認められるのは彼の死後16年たってからである。
彼の墓前に供える気持ちでスイートピーを買って来た。めしべが大きく露出した花は、人工受粉しやすかっただろうなぁ……。などと思うのが理系男子の嗜みである。
2015,1 雪