SIGMA sd QuattroHをメイン機にすることにした

どうも、クリハラ(@kurit3)です。

SIGMA sd QuattroHを購入し、1ヶ月くらい使ってみました。率直な印象は、もっと早く買えばよかった、思ってたより使えるな、という感じ。

わたしは今まで、DP2、DP1s、dp2 Quattro、dp3 Quattroと4種のFoveon機を使ってきたのですが、このsd Quattroは、はじめてのレンズ交換式カメラです。どれもユニークで楽しいカメラでしたが、sdもまた違った個性があって楽しいので、作例見ながら紹介したい。

まずは恒例、Foveonセンサーの解説からどうぞ!

光の三原色(RGB)を、すべて捉える

Foveonセンサーとは | SIGMA公式サイトより

Foveonセンサーの特徴は、独立したセンサーを3層に重ねていること。RGBそれぞれの光を、余すことなく捉えることで、精緻で繊細な解像感・色表現を可能にしている唯一無二のイメージセンサーなのです。

自分のカメラロールを見て、どのカメラで撮ったかはあんまりわかんないけど「Foveonか、そうじゃないか」は、すぐわかります。他に類を見ない描写をしてくる。

えっ、君のカメラのセンサーは一層なの? 大丈夫……!?

見た目がユニークでカッコいい

sd Quattroのデザインは所有しているだけでもテンション上がってきます。ただユニークなだけではなく、グリップの深さや各種ダイヤル、ボタンなどのインターフェイスは気が利いている配置になっています。

ガジェットとしてカッコいいよ。

ファインダーが……ある!

今まで使ってきたFoveon機と違って、sd Quattroには電子ビューファインダー(EVF)がついています。「写真を撮る=ファインダーを覗く」くらいに思っているわたしにとって、ファインダーとても大事なんですよね。背面モニター見ながらの撮影って、なんか気持ちが盛り上がりにくい。スマホでよくね?

ファインダーを覗きながら撮影することで、ホールドポジションが決まりやすいです。手ブレ軽減のためにもうれしいポイント。また。晴れた屋外での撮影時など、真価を発揮します。

ガンダムユニコーン
晴れた屋外の RX-0 ガンダムユニコーン

ファインダー内で、露出情報や水準器、グリッド線などを確認できるのはとても便利。ファインダーの液晶は、お世辞にも見やすいとは言えない代物です。ホントにピント合ってるのか、よくわからないことも。この辺は慣れが重要。最低限のはたらきはしてくれるから。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM

sd Quattro Hのセンサーサイズは、APS-H。APS-Cより大きく、フルサイズより小さいサイズです。同時に購入したレンズは、30mmの単焦点レンズ。フルサイズ換算で1.3倍になるので、約40mmの画角で撮影することができます。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM(SAマウント)

換算40mmという画角が個人的に好きで、この画角で使いたいがために、sd Quattro ではなく、sd Quattro Hにしたくらいです。

手元の写真が撮りやすい

手に持って撮る、みたいなことをよくやるので、40mmの画角というのはとてもちょうど良いです。50mmと35mmのいいとこ取りのような画角で、窮屈にならず、切りとるようなスナップ撮影も可能な印象です。

テーブルフォトもいける

50mmでは難しいテーブルフォトも、席に座ったまま撮ることができます。飲み会などでも使える。

店内など少し暗い場面では、開放時のF値 1.4が生きてきます。ISO感度をおさえながら、シャッタースピードを稼ぐことができるので、大変助かります。今までのDP、dpシリーズでは諦めていた場面でも、積極的に撮っちゃう。

感度を上げるとすぐノイズが出ちゃうので、体感で400くらいが限度だと思います。光を工夫するか、カメラや体勢を固定するなどしてやりましょう。このへんの付き合い方は、フィルムカメラに似ています。

AFはまぁまぁ

AFのスピードはゆっくり。迷うこともあるけど、精度はまぁまぁ(SIGMA比)だと思います。とりあえず中央に設定してあるので、日の丸構図が多くなりがち。

バッテリーの保ちについては、いつも通りといった感じ。わたしの使い方だと1日フォトウォークに行ったら2個くらい。ガッツリ撮影したい人にはちょっと物足りないかもです。

作例いろいろ

風景も楽しい
ストリート目線もよい
グラデーション最高。トリミングも全然いける
好き☆
ガラスはFoveon案件
植物もFoveon案件(ナスタチウム)
アンダーも得意
爽やかなのもよい
爽やか…

SIGMA Photo Pro は使わないでいいや

作例はすべてjpg撮影、ちょっとレタッチです。

rawデータはX3F形式という独自のもの。X3Fデータを扱うには、SIGMA Photo Proという専用ソフトを使う必要があります。このソフト、普段Adobe系の操作に慣れきっているわたしにとっては、かなり使いにくいです。

カメラそのものも使いにくいのに、現像ソフトも使いにくいとか、ホント勘弁してつかあさい。

わたしの使い方では、X3Fを現像することはなさそう。Foveonセンサーの性能をフルで発揮するには、raw で撮って専用ソフト使った方がいいんだろうけど、手間かつストレス。

SNSやブログ用なら充分かなって。それよりもたくさん撮ったり、このカメラで無理なく撮れる環境を探したり、その方が満足度高くなりました。わたしの場合。

デジカメのメイン機として使っていくよ

ということで、1ヶ月使ってみた印象をまとめました。Foveon機を使っていると、無理して撮らなくなるので、わたしの撮影ペースにはとても合っています。いろんなところに連れてってやりましょう。