七宝つなぎをデザインした刺しゅうをしました

どうも、クリハラ(@kurit3)です

刺しゅうをしました。七宝柄、七宝つなぎなどと呼ばれるデザインをそのまま落とし込んでワークしました。その記録を書いておきます。

七宝つなぎ

七宝柄デザインワーク

七宝つなぎは大変シンプルな要素で構成されていて、円のくり返しです。1つの円(正円)に4つの円が重なり、それが永遠につづく模様になっています。

この円という形に、縁とか、輪、そして和、みたいな自由な発想を見立て、縁起の良い柄として古くから親しまれています。

七つの宝

仏教的なエピソードで、インド、中国、朝鮮半島を経由して日本に入ってきたセンスですね。このエントリで扱うと散らかっちゃうので割愛しますが、7つの宝というのは、貴重でめちゃくちゃキレイな金属と石です。

デザインワーク

正円をくり返す、というルールがすでにあるのでこれをどのように刺しゅうに落とし込むか、というのが今回のデザインのポイントになります。

30×30mmの枠内に破綻なく「七宝」が描けて、かつ刺しゅうで表現したときに美しくなるデザインを目指します。

七宝柄下描き

下描きで検討した円のサイズは、直径10mm、15mm、20mm。紙に描くといろいろなことが見えてきます。

  • 円が小さい方が緻密であるが、刺しゅうで表現するのは難しい

しっくりくるのは20mmの円でした。実際に採用したのは直径19mmです。糸そのものの太さや、刺しゅうすることで発生する重なりを考慮し、この1mmの遊びを持たせてやります。

  • このサイズの円を「面」で刺しゅうすると歪む可能性がある

七宝柄は正円であることがデザインとして重要と考えて、線で刺しゅうすることにしました。

カラーの検討

七宝柄カラー検討

黒い布地に、白で枠をつくる。七宝柄の部分は赤と青。ここまでは決まっていたのですが、どの円を何色で刺しゅうするかを決めるのに難儀しました。

ランダムに、なんとなくいい感じに仕上げることもできます。でも、この円の重なりが永遠につづく(ように見える)必要があるので、パターンをつくりました。何回も描いてる…

刺しゅうしていく作業

やっと刺しゅう作業に入ります。

七宝柄刺しゅう途中

白い枠は、3本どりのアウトラインステッチ。

円をつくるラインは、2本どりのアウトラインステッチ。同じ技法なのですが、糸の本数と、ひと縫い当たりの密度を少なくしてみました。このへんは説明が難しい……。結果としてうまくハマった気がします。

いったん完成

七宝柄刺しゅう枠

これを水洗いして、下描きの白いラインを消しましょう。この瞬間が楽しい。

このチャコペン、発色が良くてとても使える!

刺しゅう下絵水洗い

濡れてツヤツヤしているのも、いいですね。七宝ぽさ、金属的な光沢があって楽しい

七宝柄刺しゅうWater

乾かして完成

七宝柄刺しゅう、針

色がよく映える〜〜〜!!

完成しました。正円をきっちり表現しつつ、刺しゅうのプックリ感も出ているんじゃないでしょうか。

七宝柄刺しゅう立体感

あぁ、dp3 quattroめっちゃ撮れる……

まとめとして、今回はあんまり反省点はないです。思ったより時間かかっちゃった点くらいですね。それについては技術力で解決できるので、大した問題じゃないです。

私的クラフト生活入門|クリハラ|note

こちらのnoteで書いていた手芸の記録をブログでも書いてみました。スキルが上がったなーという感覚はまだないのですが、スキルと想像力のギャップが小さくなってきた感じがします。

「こうすると良さそうだぞ」とイメージしたことが、実際に「こうして良かった〜」となる感じ。継続してがんばっていきましょう〜

2018,2 晴れ