具合を見る。水をやる #チランジア

チランジア。

エアープランツとも呼ばれ、その名の通り空気中の水分を吸い育つ、と噂で聞いた。何と!水やりをせずに育つ植物が中南米にあると言う。わくわくしながらホームセンタに行き、その不思議なフォルムが際立つ株を選んで買ってきたのだ。そして育て始めた。と言っても水をやるわけでもなく、植替えもしないので、育てたというより、ただ一緒に暮らしていただけだ。

そして奴は枯れた。

エアープランツの「具合」

エアープランツと言っても、さすがに放ったらかしはいけなかったらしい。リベンジのために、ホームセンタで買ってきた。またしても不思議なフォルムをしている。朝晩、霧吹きを使って水を吸わせてやった。今度は水分過多になり奴は腐った。

写真のチランジアは、三代目のエアープランツということになる。うちに来て3ヶ月ほどになるが、おそらくいい調子だ。2度の失敗を経験し、やっとチランジアの具合を体得したのだ。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

図鑑を見ても、ネットで検索しても、この辺の具合はやってみないと、経験しないとわからないことが多い。もちろん最低限の知識があった方がいいのだが、学ぶまでの経験がちょっと少なく済む程度だ。この先も失敗を繰り返すようなら、わたしがバカであるか、わたしの部屋がチランジアの生育環境に合わないか、どちらかであろう。どちらにせよ、チランジアと暮らしていくことはできないと言わざるをえない。

チランジアに限らず、植物それぞれの具合というものがある。そして、わたし自身にもそれは当てはまる。その具合は体調というより、精神的なものだ。テンションが下がったり、逆にハイになって疲れてしまったり。そのような経験を何度か繰り返し、今はわたしの具合を、自分である程度把握できるようになった。

具合を把握し、対処する

把握できるようになったからと言って、具合を劇的に改善できるわけではない。植物なら水のやり方や、日当たり風通しなどを見直し、活力剤(アンプル)などを与えたり、試行錯誤を繰り返すのだ。効果がでるかもしれないし、そのまま具合が悪く死んでしまうかもしれない。それでも、わたしにできることは、小さいトライ&エラーだけだ。

わたし自身の具合も同じことだ。日当たりを良くして、ちゃんと朝ごはん食べて、何とか仕事をこなして、本を読んで、アウトプットして、HKT48の動画を観て、ちょっとずつ調子を戻していくしかない。劇的な方法など無く、時間がかかるのだ。植物と生活してきて、わたしはそれを知っている。

2015,7 梅雨 くもり