100通りの「好き」を言語化するには #サルスベリ

「何でそんなに植物が好きなの?」という質問に、実は明確な答えを用意していない。

「本当に好きなものは何か?」それを言語化することって、とてもむずかしいことなんです。
「これは違う、あれは違う」と言うのは簡単。でも“好き”を言語化するのは難しい。 | 隠居系男子

本当にその通りで、ただ「好きだ」と書いていたら、私的植物生活概論に100個ものエントリが積み上がった。まだまだ、むずかしいと感じる。

ミソハギ科サルスベリ属

サルスベリ

サルスベリは幹が特徴的で、成長した個体では樹皮が剥がれ落ちてツルツルしている。その滑らかな様子を指して「サルスベリ(猿滑)」と名付けられた。しかし実際のサルが滑って登れないなどということはない。この程度のツルツルで滑っていたらサルとして通用しないのである。自然に慈悲なんてない。

また、7月から10月まで長い期間、花を咲かせることから「百日紅(ヒャクジツコウ)」という名でも親しまれている。

100エントリ達成

サルスベリと青空と雲

好きな花や植物を記録し、植物のある暮らしを提案し続けてきたこのブログであるが、本エントリがちょうど100件目である。「100記事目にサルスベリ(百日紅)を紹介する」というのを、ひとつの目標にしていたので感慨深い。ただ、わたしから彼らへの「好き」の気持ちはいつも自分勝手である。100もの一方的な気持ちを、花や観葉植物やキーボードに投げつけてきた。

その時、俺はかつてないほど俺以外の生命を愛しているのである。

これは、わたしに大きな影響を与えた「ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)」からの引用であるが、常にこういった気持ちで彼らと接している。

「なぜ好きなのか」その理由を伝えるのはやはり難しい。ただの趣味だからだ。植物を育てるのが好きで、見るのが、撮るのが、文章を書くのが好きだった。100回やった今でも、そう思う。

「なぜ書くのか」

この理由なら答えられる。花や植物の魅力を知ってほしい、という気持ちも嘘ではないが「他にできることがなかったから」というのが正直なところだ。そして、それをしないとわたしの気持ちが収まらない。また、読んでくれる方の存在も大きい。得意になって書き続けているのも、あなたが原因である。本当にありがとうございます。

(@kurit3) • Instagram

わたしの文章が苦手な人は、ぜひInstagramを見て欲しい。右脳にちょくせつ植物の魅力をお届けできると自負している。わたしのこと(文章)は嫌いでも、植物のことは嫌いにならないでください!!!

さて、ひとつの目標をクリアしたので、今夜はビールを飲むべきだ。明日からまた、次の目標に向けて「好き」を積み重ねていくだろう。次の目標の花ついて、勘のいい読者の方なら想像がつくと思う。そう、センニチコウ(千日紅)だ。

2016,5 晴れ