「ニッポンの四季」とは言うものの、春夏秋冬それぞれが3ヶ月間ある訳ではない。それぞれの季節の合間には、どの季節にも属さない空気がある。二十四節気なるものもあるらしいが、そういうの挨拶的な季節ではなく、もっと肌で感じる季節のことだ。秋の空気が少しずつ混じる夏の終わり。夏の花は着々と死ぬ準備に入っている。
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— クリハラタケシ@俺のα77 (@kurit3) 2015, 8月 23
ハイビスカスの本気
7月の中旬にわたしの部屋のベランダにやってきたハイビスカスは、その後驚くべき活躍を見せた。花が全て落ち108円で投げ売られていたあいつが、だ。
第3回 #あった会 開催のお知らせ #ハイビスカス – 私的植物生活概論
日光を当て、水をやるだけで奴は本来持っていた能力をすぐに取り戻し、約1ヶ月の期間に咲かせた花は11個。これがあるからアウトレット品を育てるのは止められない。控えている蕾の状態を観察したところ、おそらくこの写真の花が最後になるだろう。しかし、寂しさは少しもない。よくやってくれた!ありがとう!という気持ちでいっぱいである。なんせ108円だったのだから。
問題は冬越し
ハイビスカスは多年草であるため、冬越しさえうまくいけば、来年もまた花を楽しむことが出来る。であるが、ほとんど諦めている。南国出身選手なので耐寒性が皆無なのだ。我が家にはビニールハウスも無ければ床暖房も無い。室内に避難させたところで、真冬の夜中は0度付近まで冷え込む。出来るだけのことはやってやるつもりだ。(何でもやってやる気は無い)
夏はどうせ来年もくるが、このハイビスカスは来年は咲かないかもしれない。これが今生の別れとなったとしても、投げ売られてなお最後にひと花咲かせたハイビスカスに敬意を表し、お礼肥えをやりたいと思う。
小さく短い秋
夏が得意な選手が死んでいく中、秋が得意な選手が着々と準備をはじめている。筆頭はコスモス(秋桜)、暑さに耐えたダリアやミニバラも目が離せない。一回り大きくなった観葉植物たちに葉水をやるのも楽しいし、シャコバサボテンには特に期待している。
じんわりと秋がくるのだ
2015,8 晴れ