雪が降って降って、もう。
「雪国に暮らす人は、外が寒い分、心があたたかい」みたいな標語、たまに聞きます。わたし自身はあまりそういうの信じないタイプというか、どこに住んでたっていい奴はいい奴、くらいの感覚でいます。
だけど、今日、雪が止んだちょっとの時間を狙って散歩してきたら、なんとなくわかった気がするのです。そしてタイトル、雪がつもると、町がやさしくなる説について書きます。スピリチュアルに寄った話じゃないから、安心して続きを読んでくれよな
直角を消す雪
まずこの写真を見て欲しい。
うちの近所なんだけど、今日の積雪は1mくらいでしょうか。道路、建物の屋根、電柱など、ありとあらゆるものに平等に降る雪は、それらのエッヂ(直線性)を消しています。つまり、普段は直角や直線で構成されている町並みが、雪がつもることによって、隠されるのです。積もった雪が丸みを帯びたフォームなので、町全体が丸く、やさしい雰囲気になる、という気づきを得た!
これが「雪がつもると、町がやさしくなる」についての正体だったのです。その町全体の丸くやさしい雰囲気が、寒い土地に住む人、心があたたかいというトンデモ理論に結びついた要因のひとつだと、わたしは思います。
他の色を印象的に見せる白
町をおおう白は、その他の色を目立たせる効果があります。通常では意識しない要素の、色彩や立体感が顕在化されるのです。
ここに赤いガードレールがあったことを、雪が降ったことにより認識しました。白っていうのは色相というより、明度だけの存在なんだけど、それがかえって他の色を印象的に見せるのです。ガードレールの赤や、空の色など。
基本的には雪は大変だけど、まぁ悪くないこともあるよ
2017,1 大雪
※SIGMAのDP2で撮影しました。