いやー、花が無いなぁ、って。旅行記みたいなイレギュラーはおいといて、ソバ、コメ、リンゴと続いた。もうちょっとさかのぼっても、本ネタと樹木と枝。ここはひとつ、麗しい花を愛でたいころだ。
自分で育てていると、この時期に花がなくなるのは仕方がない。わかっちゃいるが、ちょっと寂しい。観葉植物が悪いわけじゃないが、物足りない気持ちを無視できないのである。そして、切り花を買ってきた。
通称「ブルースター」
ガガイモ科のオキシペタルム。一般的には「ブルースター」という名前で流通している。その名の通り、淡いブルーが爽やかな花だ。青のほかに、白やピンクの種類もある。どの色も淡く柔らかな印象があり、ブライダルの会場でよく登場する。サムシングブルーとかいうやつだ。
切り花で楽しむ場合は水揚げをするのだが、切り口から白濁の液体が出てくる。これが導管を塞ぐことあるため、切り口を焼いたり、熱湯に数秒つけて水揚げするとよい。花を長く楽しめる。
誰がために花を買う
「最近がんばってるから」とか「春といえばチューリップだから」とか「ちょうど新鮮なブルースターがあったから」とか、理由なんて何でもいい。むしろ何てことない理由の方がお互い気を遣わなくて済むし、シンプルに花の美しさを楽しめる。
花の名を3つくらい教えておきなさい #クルクマ – 私的植物生活概論
これの通りで「ちょうど新鮮なブルースターがあったから」買ってきたのである。ただ、上記の文脈とちょっと違うのは、この花は女性に贈るためではなく、自分のために買ってきたのだ。自分のためと言うか、自分の部屋の雰囲気のために買ってきたのだが、とにかく、他人に贈る以外の目的で買ったのは初めてだった。
花を贈る相手がいない寂しさとか、若干の恥ずかしさとかもあるが、全体としてはいい感じだと思っている。なんて言うか感慨深い。(「感慨深い」ってなんとも言えてないじゃないか)
このブログをやってなかったら、たぶん買わなかったと思う。私的植物生活概論をやり始めてよかった。ただ、自分で切り花を買って部屋に飾る自分に戸惑っている。そんな男になってしまったのか!わたしは!
ブルーなサムシングが、わたしを惑わすのだ。
2015,10 晴れ