シナノゴールドに出会うまで、赤いリンゴこそ正義だと思っていた。緑のリンゴは観賞用で、黄色いリンゴは味が薄いものであると。そんな愚かな思い込みをぶち壊してくれたシナノゴールドには、感謝しかない。
バラ科リンゴ属
ゴールデンデリシャスと千秋の交配種であるシナノゴールド。「シナノ」と付くくらいだ、もちろん長野生まれ(長野県果樹試験場)である。1999年に品種登録されている。
甘みと酸味のバランスが良く、爽やかな香りが特徴だ。食感はハリがあって歯ざわりが良い。皮がパリッとしていること、蜜が入らないことなどから貯蔵性に優れていて、海外(特にヨーロッパ)で注目されている品種である。
10月中旬以降から出荷され、一般的なスーパーでも手に入ると思う。ぜひとも試してもらいたい。
ジ・オ(PMX-003 “THE-O”)
モビルスーツといえば、脚長のヒロイックなスタイルか、丸みを帯びたモノアイ(ひとつ目)でいかにも悪役風か、そのどちらかしかないと思っていた。そんな愚かな勘違いをぶち壊してくれたのは、ジ・オである。ジュピトリス製。シロッコ自らが専用機として開発したMSだ。
パプティマス・シロッコ
大型輸送艦ジュピトリスのキャプテンであるシロッコ、「木星帰りの男」とも呼ばれる。自身の高いニュータイプ能力と操縦スキルに最大限応える機体として開発された。
ガンダリウム合金の塊とも言える装甲を備え、その配置や構成は過去に例を見ないものである。特に、脚部構造は既存の機体とは全く異なる構造を持っていた。背中の巨大なバーニアユニットに加え、50基に及ぶスラスターを各所に配置しているため、その巨体に似合わず機動性と加速性を併せ持つ。
パーツごとに見ると大味でアンバランスなのだが、全体としてはまとまっていて、ちょっと把握できない美しさだ。Zガンダムとも違う、キュベレイとも違う、グリプス戦役の三つ巴の決戦に相応しいMSだったと言えよう。
よく似ている
わたしに新たな価値観、視点を与えてくれたジ・オ、シナノゴールド。どちらも高貴な黄色である。見た目以上の魅力を楽しんで欲しい。
2015,10 晴れ