何となく、スピリチュアルっぽい記事が続いてしまった。仏陀だの精霊だの、死んだばあちゃんだの。
植物が好きな奴は、こういう世界観に偏ってるんだ、と思われるのは本意ではないので、今回は180度別ベクトルの話しをしたい。トウミョウについてだ。
わたしはこのブログで、植物の名称は特別な理由がない限り片仮名で表記してきた。こんなにも片仮名表記がしっくりこない奴はいなかっただろう。「豆苗」と書くとほっこりと親しみが湧く名前だ。
βカロテンはホウレンソウと同等かそれ以上
豆苗(こちらの表記で通したい)はエンドウマメの若芽であることがほとんどである。90年代後半に栽培方法が確立され、工場で通年安定した品質で生産が可能になり、低価格で広く流通するようになった。安いだけでなく、βカロテンをはじめ栄養面でも優秀である。また、炒めて良し、スープでも良し、そのままサラダでも美味しく食べれる、まさに食卓の救世主なのだ。
わたしも豆苗を使った料理をしょっちゅう作る。週3は下らない。
さっと火を通してシャキシャキ食感を楽しむのが、わたしのオススメだ。美味しい、安い、栄養満点。それだけが豆苗の魅力ではないのである。若芽を料理で楽しんだ後、残った根と種から再収穫できるのだ。
豆苗は育ててこそ
写真は料理に使った後、タッパーに入れて1週間ほど経過した豆苗である。気が向いたら水を替えてやるくらいのことはしたが、基本的に放置していたのである。それでも小さい芽が明るい方向へ伸びてくる。なんて健気でかわいい豆なんだ。
なお、再再収穫に挑戦したことはあるが、発芽力が弱まっているため元気な奴が少なくなる。切ない気持ちになるのでオススメしない。
なぜ豆苗を育てないのか
この豆苗が、たいていのスーパーで100円前後で手に入るのだ。美味しい、安い、栄養満点、そして再収穫が楽しい。こんな野菜が他にありますか。(いや、無い)
わたしがこのブログをはじめた理由のひとつに、植物を育ててみたいけど、世話が心配で…、みたいな人の背中を押したいというのがあった。そんな人にこそ、この豆苗を推したい。その他の花や観葉植物と比べサイクルが短いので、感情移入しにくい。出会いから別れまで、割り切った関係でいられるのだ。このメリットは意外に大きいのだ。
- 安価で入手できる
- 食べて美味しい
- 成長が早い
- 世話いらず
- 収穫の喜び
- さっぱりとお別れできる
これ以上は言うまい。「豆苗」と、今すぐメモして欲しい。
2015,7 雨