こんなブログを書いておきながら、わたしは植物枯らしたりダメにしたり、意味のないハッシュタグをタイトルにつけたりする。
物言わぬ植物を育てるのはそんなに簡単ではなく、普通の人(っていう表現も如何なものか)が5つ育てても3つは失敗する。最悪の場合5つダメにする。そうしてる間にわたしは10の植物を育てて、半数くらいダメにしている。割合大きく変わらない。つまり母数を大きくすることで絶対数を増やしているだけなのだ。
種を残すには母数を多くするのが定石である。スギの花粉やウニの幼体を考えてもらえればその正しさが理解できる。質より量で勝負するタイプの生物のほうがマジョリティなのである。
などと小難しい弁明をしながら、あまりに多くの死を経験してきた。わたしの部屋やベランダで健やかに生きるやつらの背後には、慎ましく死んでいった者たちがいる。慣れているとは言えやはりツラい。まぁまぁツラい。
そんなツラい思いを和らげるための言い訳を週1ペースでしてきたわたしが、特に効果的でよく使うものを紹介したい。
アイツは環境に適応できなかった
植物の生育環境を整えるのがわたしの仕事だというのに、その原因を植物側に押し付けている。もしかして:責任転嫁
気候など、自分ではどうしようもできないものに原因を見つけるパターンも有効だ。暑さ日照り寒さなど、わかりきっている環境要因に対処できなかったのはわたしなのだが。植物がダメになる理由のほぼ全てはここにある。
この言い訳はいつかのベンジャミンに贈りたい。
アイツは個体の生命力が弱かった
わたしが用意した環境にうまく適応した植物はだいたい死なない。だが適応力があっても、そもそも生命力がないやつは上手くいかないことが多い。死なないまでも、いつも具合悪そうな顔してるやつもいる。そいつは生命力が弱かったんだから、しょうがない。ふざけているようだが、個体差というのはそこそこ科学的な要因でもあるのだ。
この言い訳は生育のぐずついているフィカスティケネに贈ろう。間違えてフェイクグリーン買ったのかと思うほど、動きがないのだ。
アイツは死にたかった
上記の理由に当てはまらない、不可解な去り際を見せるやつもいる。ある日突然カサカサに枯れたり、鮮やかな緑色を保ちながらポキっと折れるやつなど。そういう奴らは生きるのが嫌になったんだと思って、ただ見送ってやろう。よかれと思ってアンプル挿しても、彼らには暖簾に腕押しぬかに釘だ。もう意味分かんないし。サボテン、多肉系はここのグループに入ることが多い。
この言い訳はチランジアに贈ろう。2つあったけど、下に写っている方が死んだ。
もうすぐ春ですね
ま、何が言いたいかというと、植物を育てるのに苦手意識がある人も挑戦してみて欲しいな、ということです。簡単じゃないけど、この3つの言い訳さえできれば大丈夫だから。これからの季節は植物にとって環境が良いですし、新年度、新生活を植物で、ちょっと気取ってみませんか。
言い訳を重ねたくせに、何かいい話ぽくまとめようとするなんて、ズルい男だなぁ
2016,3 雪