Enemy in 本能寺 #キキョウ

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裏切りの花である。

キキョウと言えばやはり明智光秀の話をしなければなるまい。「敵は本能寺にあり」というシンプルな決意表明をしたあの人だ。

戦国武将・明智光秀

わたしの日本史の知識は、小学校の図書館で読んだ「漫画・日本の歴史」で止まっている。また、戦国時代については、戦国無双をプレイした印象で埋められている。知識が少なく、イメージが偏っているということで、たちが悪い歴史感を持っている。

織田信長は頭がキレすぎて、周りが付いてこれない。戦に鉄砲を積極的に取り入れたり、寺を焼打ちしたり、「やんちゃ」を通り越している。そのうえ「うぬ」とか「屠れ」とか言い出すちょっとした変態である。一方、実直な明智光秀は平和を願い市民の身を案じている。暴走気味な信長に胸を痛め、謀反を起こすのだ。明智光秀の人物評については諸説あるようだが、あくまでわたし個人の印象である。

その明智光秀が使っていた家紋が、キキョウである。水色の桔梗紋は反骨と裏切りのシンボルなのだ。

健気に咲く淡い紫

キキョウは、夏から秋にかけて紫(または白)の花を咲かせる。つぼみが風船のように膨らみ、淡い紫色をにじませ、それが、さり気なく開く。形や咲き方もシンプルで、控え目な印象である。古くから馴染みのある植物なので、日本の気候と相性が良い。初夏に咲き終えたら、切り戻しをすれば秋にはまた花を咲かせる。耐寒性もあり、翌年の春までじっと耐え忍ぶ。

健気に咲くキキョウを見て、明智光秀にちょっと興味が出てきた。

2015,7 くもり